前のめりにお休みします

もう一度 走ろうか
胸が熱くたぎった
いつの日からだろう
僕が歩き出したのは
生きるとは走ること
居ても立ってもいられず
前のめりに
夢見る

今の会社に入ったのが間違いだったとさえ思うことがある。

たぶん、昔の私は、ほどよくだいたい何でもできる子だった。秀でたものこそないけど、どこにいっても何となくうまくやれるタイプだったと思う。

とにかく、今の環境は周りにびっくり人間が多すぎる。私は特に何者でもないことをまじまじと感じさせられるのがつらい。社会人生活を始めてからの7年はずっとそれに苦しんでいる。

何にでも興味があるゆえに、いろんなものをつまみ食いして、何一つとして完食していない。一所懸命、何かをやりきったことがない。今思えば、あらゆる習い事が中途半端だった気がする。

絵も好きだったし得意だったけど、小学生のとき卒業文集の表紙公募に出したら、私の絵は裏表紙になった。表にはなれないのだ。高校生のときもすごくすごくがんばったけど、定期考査の最高順位は2位だった。

この2年間は、いろいろなことに挑戦した。創作がしたくてサイトを作ってみたり、絵を描きたくてペンを買ったり、本が読みたくて本を買ったり、プログラマになりたくてコード書いてみたり、いろいろやったけど、結局つまみ食い止まりで、どれも特技にも趣味にもならないようなものだ。全部楽しそうだから、毎日どれをやるか悩んで終わったりする。

わくわくする新しいその世界は
そんな簡単には見つからない

僕の情熱は
大人になる度
聞き分けがよくなって
急ぐ理由を忘れてしまった

私がすごく憧れている友人は、趣味が4つあるそうだ。1つは最近始めたものだけど、あとの3つはとてもすごい高みにいる。真っ直ぐでうらやましい。

その子と「特技がないから自信がないんじゃないか」という話をした。たしかにそうかもしれない。5年くらい特技は「神奈川県厚木市のモノマネ」だったし、最近の特技は「風呂場で目に入ったまつ毛を鏡を見ずに手の甲だけで取ること」でもはや披露する術もない。つまらないアイドルみたいな特技しかないのはいただけない。

「3年間スペイン語だけやったら?」と言われた。

そうしようと思う。

手に職をとか思ったらプログラマ目指すほうが良かったりもしそうだけど、なぜだかこれはスペイン語な気がした。役に立ちそうとかの軸を捨てて何も考えずに一所懸命になれるものが良かった。

今すぐに走りたい
久しぶりに思った
見失っていた
未来は続いている
歩いてもいいんだと
大人たちは言うけれど
前のめりに
地を蹴る

もう申込みをした今月末の基本情報技術者試験までは、基本情報の勉強をします。受かっても受からなくてもいったんそこで終了。8月からは一心不乱にスペイン語をやります。12月にスペイン語検定5級を受けます。これは先日の6級が受かっていてもいなくても5級を受けます。

なのでそれ以外の活動はお休みです。30歳の記念に本を作ろうと思っていたけど、そのプロジェクトもいったん白紙です。このサイトのエッセイは、どうしても書き残したいことがあれば気まぐれに更新します。がんばりません。だから長い事更新されないかも。

私が自信を取り戻すまでの長い充電期間ということで。

青春はまわり道
挫折してもやり直そう
希望は体力
まだまだ大丈夫
迷いのない頑張り
君を見てそう思う
前のめりは
素敵だ

―― 前のめり / SKE48

最近、「学園アイドルマスター」を始めた。悩んだ末に選んだ花海咲季ちゃん、何でもできるけど一番になれない子だった。咲季をプロデュースするの、すごく励みになって良い。咲季の「アイドルで絶対一番になる」マインド超憧れる。

偶然SKE48の「前のめり」を聞き返す機会があった。テレビで「愛のホログラム」が流れていて良いなと思ったのがきっかけだ。

「3年間スペイン語だけ」の話と、「学マス」と「前のめり」は全部同じ1週間の話だ。この3つのどれか1つでも欠けていたら、「3年間ひたむきにスペイン語と向き合う」なんて選択できなかったと思う。運命ってやつかもしれない。